橋本カツヨの頃が良かったなぁ……。
八月も気が付けば早半ばごろ。
お盆休みもまじかですがどうもこんにちは。大崎です。
すっかり夏って感じですがもう少ししたら海にはクラゲが出てくるような季節なんですよね。
海に入るのも思ったより期間が短いのねと思いつつも私はアウトドアは苦手だし、海はベタベタするしそもそも泳げないんですよね。
ふふふ……ネガティブな言葉並べ立ててますが海のない県に住む身なので、そうそう海に行く事もないんですけども。あぁ、でも海から聞こえる波の音や独特の潮の匂いは珍しさも手伝ってか素敵に思えます(*´ω`*)
さて。先日、突然ですがアマプラで「竜とそばかすの姫」を見ました。
個人的な評価としてはイマイチと言わざるを得ないのですが、その辺りの議論をトールさんと出来なかったので出力不足で死ねそうな為、ここに書きます。
好き、嫌いを問わず作品についてあれこれ話すのが好きです。
好きな作品の好きを聞くアッパーワード満載の議論も好きなんですけども、嫌いな作品の嫌いを聞くダウナーワード満載の議論も好きです。
反対意見を聞くことでより作品の理解を深める事ができますからね。
もちろん意見に対して反論したり、全然見えてねぇなコイツとか思ったりももちろんしますが、きっと自分も同じようなことを思われているはずですからね。
けども、この手の話をすると面倒臭がられるんですよね。相手も意見を受け入れる姿勢や意見を言う姿勢を持っていなければ成り立たないものですから、当然と言えば当然だし、そもそも物語をそこまで腰を据えて見たりしてないと言う人もいるのも現実。
DA・KA・RA!!!!!
ここで書くことにします。てーかアウトプットしないとメンタル保てない!!
相変わらず辛めなので「竜とそばかすの姫」が好きで批判が耐えられない方は回れ右を。
【いい点】
1 音楽がとてつもなくいい。多種多様で色々なアバターがいる仮想世界Uにマッチしていたし、力強い曲から優しいラブソングまで幅広い。インスト曲もボーカル曲もとてもいい。これに関してはサントラが欲しいと思わされるくらい。
2 映像がキレイ。現実世界は通常のジャパニメーション的な動きで、カット割りも多くてヌルヌル動くし、表情も良く動く。仮想世界は3DCGだけどセルと見分けがつかないほどだったし、アニメーションの動きがカートゥーンライクで差別化がなされていたり、歌唱シーンではビブラートで口を震わせる所まで再現されていたのには驚いた。また、映像演出はやや過剰だが美しく、花が舞うシーンなどは実に見事。
【悪い点】
1 テーマが弱い。どのキャラに焦点を当ててもどれも中途半端に終わっているし、どの部分のテーマをメインなのか分からなかった。
2 舞台、人物設定の練り込み不足。まず、仮想世界の設定も何のために作られ、利用者は何を思って使っているのか理解しづらい。人物描写も不足しているのでイマイチどのキャラクターにも感情移入がしづらい。
3 美女と野獣がモチーフなのははっきりわかるがそれを活かしきれていない。おそらく近年で一番有名であろうディズニー版がモチーフなんだろうけども、ただ映像上のモチーフにしただけになってしまっている。ディズニー版は原典にない味付けが秀逸だっただけに残念。
4 登場人物が結末を結ぶためだけの舞台装置に成り下がっている。これが一番不満点。主人公を取り巻く同級生、合唱部のマダムたち、恵の父親。全てが舞台装置以外のなんでもなく、行動に理論も感情も感じられない。
なるべく完結にまとめましたが私の所感はこんな感じです。
正直に言うと音楽と映像以外褒める所がなくて、あまり面白い作品だとは思えなかった。駄作と吐き捨てるほどではないけれど、テーマ性の薄い作品だと。あぁ、若かりし頃の細田さんは一体どこに……。
ここで気が付いたのですが、細田さんの作品を見て私がひたすらに嘆きまくっているのは私がウテナ信者という事に起因しています。細田さんがかつて少女革命ウテナで橋本カツヨ名義で絵コンテを描いていたのは有名な話です。そのウテナの中でも人気の高い有栖川樹里がメインの回は細田さんが担当しており、ファンからの人気も高かった。私もその内の一人。
細田さんが人の感情をうまく描くのを知っているので、スタジオ地図移行の作品を見ているととても悲しい。キャラクターの心情ではなくストーリーの動線、動力としてのキャラクター、まるでMMORPGに出てくるNPCみたいなキャラクターばかりが出る作品になってしまうのか。前作の未来のミライの方がまだキャラクターが生きていたと思う。
樹里は俺だと言って脚本を無視して絵コンテを描き切ったあのエッジのキレ味はどこに……?
ただ分かる事もある。橋本カツヨでは天下は取れないと言う事。
大衆向けで分かり易い作品の方がたくさんの人に届くし、マニアックで複雑な作品はオタクしか見ない。細田守、スタジオ地図がより一般の大衆向けに作品を作るのであれば自分が描きたい作品よりもみんなが欲しい作品を描くことがどうしても必要となる。どこかのブログでカツヨは死んだと書いていた人がいて、悲しいけどそうだとも思った。
樹里のお当番回は悲恋と嫉妬、ないものねだり、一方通行な思いが交錯する。ぶっちゃけそれが良かったんだけど心の醜さや悪性を描くより、美しく良性を描く方が売れる。
売れる事が正義ではないけれど、悪でもない。
売れなければどんなに良い作品も評価されない、お金は評価を可視化するには一番はっきりとしているからね。だからと言って売れている=良い物と言い切れないのが複雑な所でもありますが。
ウテナ信者の私が求めるのは橋本カツヨであって細田守じゃない。ただ、それは極めてマイノリティな発言だと言う事は分っていても思わずにいられない。だから私はスタジオ地図の映画を見るのに少し抵抗があるんだよ。
ふふふふふふ、まだまだまだまだ言いたい事はたくさんありますがキリがないのでそろそろこの辺で。
お盆休みもまじかですがどうもこんにちは。大崎です。
すっかり夏って感じですがもう少ししたら海にはクラゲが出てくるような季節なんですよね。
海に入るのも思ったより期間が短いのねと思いつつも私はアウトドアは苦手だし、海はベタベタするしそもそも泳げないんですよね。
ふふふ……ネガティブな言葉並べ立ててますが海のない県に住む身なので、そうそう海に行く事もないんですけども。あぁ、でも海から聞こえる波の音や独特の潮の匂いは珍しさも手伝ってか素敵に思えます(*´ω`*)
さて。先日、突然ですがアマプラで「竜とそばかすの姫」を見ました。
個人的な評価としてはイマイチと言わざるを得ないのですが、その辺りの議論をトールさんと出来なかったので出力不足で死ねそうな為、ここに書きます。
好き、嫌いを問わず作品についてあれこれ話すのが好きです。
好きな作品の好きを聞くアッパーワード満載の議論も好きなんですけども、嫌いな作品の嫌いを聞くダウナーワード満載の議論も好きです。
反対意見を聞くことでより作品の理解を深める事ができますからね。
もちろん意見に対して反論したり、全然見えてねぇなコイツとか思ったりももちろんしますが、きっと自分も同じようなことを思われているはずですからね。
けども、この手の話をすると面倒臭がられるんですよね。相手も意見を受け入れる姿勢や意見を言う姿勢を持っていなければ成り立たないものですから、当然と言えば当然だし、そもそも物語をそこまで腰を据えて見たりしてないと言う人もいるのも現実。
DA・KA・RA!!!!!
ここで書くことにします。てーかアウトプットしないとメンタル保てない!!
相変わらず辛めなので「竜とそばかすの姫」が好きで批判が耐えられない方は回れ右を。
【いい点】
1 音楽がとてつもなくいい。多種多様で色々なアバターがいる仮想世界Uにマッチしていたし、力強い曲から優しいラブソングまで幅広い。インスト曲もボーカル曲もとてもいい。これに関してはサントラが欲しいと思わされるくらい。
2 映像がキレイ。現実世界は通常のジャパニメーション的な動きで、カット割りも多くてヌルヌル動くし、表情も良く動く。仮想世界は3DCGだけどセルと見分けがつかないほどだったし、アニメーションの動きがカートゥーンライクで差別化がなされていたり、歌唱シーンではビブラートで口を震わせる所まで再現されていたのには驚いた。また、映像演出はやや過剰だが美しく、花が舞うシーンなどは実に見事。
【悪い点】
1 テーマが弱い。どのキャラに焦点を当ててもどれも中途半端に終わっているし、どの部分のテーマをメインなのか分からなかった。
2 舞台、人物設定の練り込み不足。まず、仮想世界の設定も何のために作られ、利用者は何を思って使っているのか理解しづらい。人物描写も不足しているのでイマイチどのキャラクターにも感情移入がしづらい。
3 美女と野獣がモチーフなのははっきりわかるがそれを活かしきれていない。おそらく近年で一番有名であろうディズニー版がモチーフなんだろうけども、ただ映像上のモチーフにしただけになってしまっている。ディズニー版は原典にない味付けが秀逸だっただけに残念。
4 登場人物が結末を結ぶためだけの舞台装置に成り下がっている。これが一番不満点。主人公を取り巻く同級生、合唱部のマダムたち、恵の父親。全てが舞台装置以外のなんでもなく、行動に理論も感情も感じられない。
なるべく完結にまとめましたが私の所感はこんな感じです。
正直に言うと音楽と映像以外褒める所がなくて、あまり面白い作品だとは思えなかった。駄作と吐き捨てるほどではないけれど、テーマ性の薄い作品だと。あぁ、若かりし頃の細田さんは一体どこに……。
ここで気が付いたのですが、細田さんの作品を見て私がひたすらに嘆きまくっているのは私がウテナ信者という事に起因しています。細田さんがかつて少女革命ウテナで橋本カツヨ名義で絵コンテを描いていたのは有名な話です。そのウテナの中でも人気の高い有栖川樹里がメインの回は細田さんが担当しており、ファンからの人気も高かった。私もその内の一人。
細田さんが人の感情をうまく描くのを知っているので、スタジオ地図移行の作品を見ているととても悲しい。キャラクターの心情ではなくストーリーの動線、動力としてのキャラクター、まるでMMORPGに出てくるNPCみたいなキャラクターばかりが出る作品になってしまうのか。前作の未来のミライの方がまだキャラクターが生きていたと思う。
樹里は俺だと言って脚本を無視して絵コンテを描き切ったあのエッジのキレ味はどこに……?
ただ分かる事もある。橋本カツヨでは天下は取れないと言う事。
大衆向けで分かり易い作品の方がたくさんの人に届くし、マニアックで複雑な作品はオタクしか見ない。細田守、スタジオ地図がより一般の大衆向けに作品を作るのであれば自分が描きたい作品よりもみんなが欲しい作品を描くことがどうしても必要となる。どこかのブログでカツヨは死んだと書いていた人がいて、悲しいけどそうだとも思った。
樹里のお当番回は悲恋と嫉妬、ないものねだり、一方通行な思いが交錯する。ぶっちゃけそれが良かったんだけど心の醜さや悪性を描くより、美しく良性を描く方が売れる。
売れる事が正義ではないけれど、悪でもない。
売れなければどんなに良い作品も評価されない、お金は評価を可視化するには一番はっきりとしているからね。だからと言って売れている=良い物と言い切れないのが複雑な所でもありますが。
ウテナ信者の私が求めるのは橋本カツヨであって細田守じゃない。ただ、それは極めてマイノリティな発言だと言う事は分っていても思わずにいられない。だから私はスタジオ地図の映画を見るのに少し抵抗があるんだよ。
ふふふふふふ、まだまだまだまだ言いたい事はたくさんありますがキリがないのでそろそろこの辺で。
チョコケーキ!!なんかやたらと腕を上げてると思うくらい美味しくなってます。
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