母
がっでむ……こいつはやられたぜブラザー。
狙ってたパソコンが地味に値上げしていたんだ。マジ
母子相姦野郎 だぜ……。
間が悪いこと魔王級、大崎です。
もうね、冒頭そのまんまですよ。いや、注文したんですよ、パソコン。値段が値段なのでそりゃあもう吟味に吟味を重ねたのですが、タイミングが遅かったのか1万円値上がりしていました。悲しい。
しかしこれはどういう事か?もしかして私が見ていた値段はブラックフライデー期間中の値段で正規の値段はこれなのか?それにしては年末特典で1万ポイント還元とかしてるからなぁ……いずれにせよ、何だか負けたような気がするっすわ。買ったけど、買ったけど……楽しみや(*´ω`*)ポイントが2月3日以降にしかつかないのが難点だけど、ポイント入ったら何を買いましょうかねぇ~。
気を取り直して今回は本の話をしますね。
遅まきながらどこみてんのよーのキレ芸で一世を風靡した芸人の青木さやかさんのエッセイ「母」を読みました。
たまたまネットを見ていたら婦人公論.jpで掲載されているエッセイが出てきたので読んでみたら面白くて、書籍化もしていたので買いました。
以前読んだ阿佐ヶ谷姉妹の「のほほん二人暮らし」も面白かった(今ドラマ化してて驚きました)けど、さすが人を笑わせる事を生業としているだけあって芸人さんの書く本は面白いんですね。にしおかすみこさんのネットで連載されている「ポンコツ一家」も面白いし。
面白いだけじゃなくて色々と身につまされる部分も多く、介護だったり病気だったりの話も出てくるのもいいですね。自分がなった時の参考になればと思いますし、重たい話題でも面白く書いてあるのでスラスラ読めるのはありがたい限りです。
そんな芸人さんのエッセイですが、青木さんのエッセイは他の芸人さんとはちょっと毛色が違っていて、母との確執やギャンブル依存症の事など綴られており、テレビでは知り得なかった彼女の繊細な部分が書かれています。
本に書かれた孤独感や認証欲求、自己肯定感の低さに自己破滅的な行動には何となく親近感を覚えます。人間って笑顔だけの人っていないし、他人にこうしてほしいと言う欲が少なからずあると思う。彼女の若い頃の突飛な行動こそ共感できないかもしれませんが、その奥にある感情を読み取ると誰もが持ち得ている感情なんだと思わされます。
本のタイトルでもある「母」というのも読んだ後に見ると実に秀逸で、本で描かれているそれぞれの感情や行動の根底にはお母様がいるんですね。お母様に構ってもらえなかったことが起因する孤独、何をしてもお母様に褒めてもらえなかったことに起因する認証欲求と自己肯定感の低さ。そしてお母様に振り向いてほしくて自己破滅的な行為をする。全部元をただせば「母」なんですね。
正直、文章構成自体はそこまでうまくないと思う。けれど、まさに肉筆と言うのがぴったりなほど感情が乗っていて、だからと言ってヒステリックではない絶妙なバランスが読者を次へ次へと掻き立ててくれます。
しかし……親というのは子にとってやっぱり大きい存在なんですよね。
本を読んで自分の親の事を思いました。
親として私の親は正直あまりよくなかったと思う。けれど楽しい人たちできちんと愛情をくれたので、憎むことはなかったしやっぱり好きなんだと思う。
ただ、彼らの人生が私の人生に様々な影響を与えたのも事実で、苦々しく思う事がいくつかあるので単純に好きなんて言えないんですよね。それでもやっぱり大切だし、同時に大切にされたいと願ってしまう訳で。何とも難しいな、親子って。
色々と読後に考えたりできる良い本です。
文章量は少なめで読書が苦手な方でも読みやすいのでお勧めです。
よければぜひご一読してみて下さい。
ではでは、そろそろこの辺で。
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